こんにちは!ティエスシースクールです。
教室に通う生徒さんから、よくこんな青ざめた顔で相談を受けます。
「先生、パソコンから突然ピーッ!と音が鳴って、ウイルスに感染したって画面に出たんです。怖くて電源を切りました……」

もし、あなたのパソコンでも同じことが起きたら、まずは深呼吸をして、安心してください。
実はそれ、パソコンが壊れたのでも、ウイルスにかかったのでもありません。「サポート詐欺」という、偽物の広告です。
今日は、シニアの方が狙われやすいこのトラブルの正体と、プロが教える「絶対安全な解決法」を分かりやすく解説します。
1. そもそも、あの恐ろしい画面の正体は何?
突然画面いっぱいに「警告」「システム破損」「ウイルス検出」といった文字が出て、大きな音が鳴り響く……。誰だって驚きますね。.
でも、安心してください。あの正体は、「音の出る、嘘の看板(広告)」です。
なぜそんなものが出るの?
犯人の目的は、あなたを驚かせて画面に書いてある電話番号に電話をかけさせることです。
電話をかけると、「修理代として電子マネーを買ってください」と言われたり、パソコンを遠隔操作して悪さをされたりします。
つまり、「画面が出ただけ」では、まだ何も被害は起きていないのです。泥棒が家の前で「火事だ!」と叫んでいるようなもので、家の中(パソコンの中)は無事ですので安心してください。
2. 絶対にやってはいけない「3つのこと」
パニックになると、つい手が動いてしまいがちですが、以下の3つだけは絶対にしないでください。
① 画面に表示された番号に電話をかけない
これが一番重要です。「マイクロソフト」や「Google」といった有名な名前を名乗っていても、すべて偽物です。本物のメーカーが画面に電話番号を出して、あなたに電話を促すことは絶対にありません。
② 画面の中のボタンを触らない
「OK」「更新」「スキャン開始」などのボタンがあっても、決して押さないでください。別の怪しいサイトへ飛ばされてしまう可能性があります。

③ クレジットカードや電子マネーを準備しない
もし電話をかけてしまっても、お金の話が出た瞬間に電話を切ってください。パソコンの修理代をコンビニのカード(Apple Gift Cardなど)で支払わせることは、100%詐欺です。
3. その場でできる!音を止めて画面を消す方法
音が鳴り響いていると冷静になれませんよね。まずは落ち着くための手順です。
ステップ1:音を止める
キーボードにある「スピーカーのマーク(消音)」を押すか、音量を下げるボタンを連打してください。静かになれば、少し落ち着いて対処できるはずです。

ステップ2:画面を閉じる
あの警告画面は、普通の「×」ボタンでは消えないように工夫されていることがあります。その場合は、この必殺技を使ってください。
・キーボードの「Alt(オルト)」キーを押しながら、一番上の列にある「F4(エフフォー)」キーを一度だけ押す。
これで、今開いている画面を強制的に閉じることができます。
ステップ3:それでも消えない時は「再起動」ステップ3:それでも消えない時は「再起動」
もしマウスも動かない場合は、無理に操作せず、パソコンを再起動しましょう。
一度電源を切って、1分ほど待ってから入れ直せば、あの恐ろしい画面は消えているはずです。
4. 「見極めポイント」
「本物のウイルス警告」と「偽物の詐欺広告」を見分けるのは難しいと感じるかもしれません。でも、この1点だけ覚えておけば大丈夫です。
「電話番号が書いてあったら、100%詐欺!」
本物のセキュリティソフトやWindowsの警告は、あなたに電話をかけさせることはありません。電話番号が見えたら、それは「あ、例の嘘の看板だな」と思って無視して良いのです。
5. まとめ:もしもの時のために
パソコンは便利な道具ですが、時々こうして私たちを驚かせる悪い人たちが現れます。パソコンは便利な道具ですが、時々こうして私たちを驚かせる悪い人たちが現れます。
でも、「画面に出るものは、ただの画像。電話さえしなければ大丈夫」ということを知っていれば、もう怖くありません。
もし周りのお友達が困っていたら、「あれは嘘の看板なんだよ」と教えてあげてください。
ティエスシースクールからのお願い
もし不安が消えない時は、一人で悩まず、信頼できる家族や、私たちのようなパソコン教室、または警察の相談窓口(#9110)に相談してください。
あなたは何も悪くありません。焦らず、ゆっくりとパソコンライフを楽しんでいきましょう!
6. もう怖くない!詐欺に遭わないための「3つの予防設定」
「一度あんな画面が出ると、怖くてインターネットを開けなくなる」という方もいらっしゃいます。でも、事前にちょっとした設定や準備をしておくだけで、リスクをぐんと減らすことができます。
ティエスシースクールが推奨する、初心者向けの予防策をご紹介します。
① ブラウザの「広告ブロック機能」を意識する
詐欺画面の多くは、怪しいサイトの「広告」として表示されます。
最近のインターネット閲覧ソフト(Microsoft EdgeやGoogle Chromeなど)には、最初から危険なサイトを遮断する機能が備わっています。
・やっておくこと: 「設定」メニューから、セキュリティ設定が「標準」または「厳重」になっているか確認しましょう。よく分からない場合は、「最新の状態に更新(アップデート)」しておくだけでも、防御力は格段に上がります。
② 「信頼できる相談先」をブックマーク・メモしておく
パニックになると、人は誰かに頼りたくなります。その心の隙を狙うのが詐欺師です。焦って画面の番号に電話する前に、「ここなら安心」という番号をパソコンの横に貼っておきましょう。
・おすすめのメモ内容:
・家族や詳しい知人の電話番号
・通っているパソコン教室の連絡先
・警察の相談専用ダイヤル「#9110」(全国共通)
・消費者ホットライン「188」(いやや!)
「困ったら画面の番号ではなく、このメモを見る」と決めておくだけで、被害は100%防げます。
③ セキュリティソフトを正しく動かしておく
Windowsのパソコンには、標準で「Windows Defender(ウィンドウズ・ディフェンダー)」という強力な守衛さんが無料で入っています。
・確認ポイント:画面右下のタスクバーにある「盾のマーク」をチェックしてください。緑色のチェックマークがついていれば、守衛さんがしっかり起きて守ってくれている証拠です。
・これが動いていれば、画面に何と出ようとも、パソコン自体は守られているので自信を持ってくださいね。
最後に:心の設定が一番の守りです
一番の設定は、技術的なことよりも、あなたの「心構え」です。
インターネットの世界では、「向こうからやってくる親切な誘い(警告)」は、まず疑ってみるくらいが丁度いいんです。
「何か起きたら、まずはお茶を一杯飲んでから考える」
そんなゆとりを持って、楽しくパソコンと付き合っていきましょう。私たちは、いつでも頑張るシニアの皆さんの味方です!
💡 インストラクターのワンポイント・アドバイス
もし、意図せず変なサイトを開いてしまったら、迷わず「タブ(画面上部の見出し)」の「×」印をすぐ押して閉じるクセをつけましょう。これだけで、多くのトラブルを未然に防ぐことができます。