Excel 2019　22．覚えるだけで作業効率アップする7つの便利な裏技　シニアからのパソコン

Excelには、知っていると作業が驚くほどスムーズになる便利な裏技がたくさんあります。今回は、特にExcel初心者の方に向けて、普段の作業に役立つ7つの時短テクニックをご紹介します。Excel 2019対応なので、すぐに実践できますよ！仕事や趣味でExcelを使っている方も、ぜひこの機会に覚えて、作業効率を大幅にアップさせましょう。

（1）セルのデータを素早くコピーする

「セルのデータを素早くコピーする」テクニックは、Excelでデータを複製する際にとても便利です。通常の「Ctrl + C」（コピー）や「Ctrl + V」（貼り付け）以外にも、Excel 2019には他の効率的な方法があります。

「Ctrl + D」と「Ctrl + R」の活用

「Ctrl + D」と「Ctrl + R」は、隣接するセルのデータを素早くコピーできるショートカットです。

Ctrl+D（ダウン）

選択したセルに、上のセルのデータを一括でコピーします。たとえば、セルD2に「10％」と入力されている場合、セルD3を選んでCtrl + Dを押すと、D3にも「10％」が入力されます。

Ctrl+R（ライト）

選択したセルに、左隣のセルのデータを一括でコピーします。たとえば、セルB1に「200」と入力されている場合、C1を選んでCtrl + Rを押すと、C1にも「200」が入力されます。

複数のセルに同時に適用する

複数のセルをまとめてコピーしたいときは、次のように活用できます。

１．コピーしたい範囲を選択します（例：A2からA5まで）。

２．Ctrl + DまたはCtrl + Rを押すと、一括で上または左隣のデータが適用されます。

この方法で、数値やテキストの入力作業を一瞬で終わらせることができます。

（2）選択範囲内での数値の合計や平均を一瞬で確認する

Excelで「合計」や「平均」をすぐに確認できるこの機能は、計算を自動で行ってくれる便利な機能です。集計のために数式を入力せずに、素早く確認したい場合に役立ちます。

ステータスバーでの瞬時の確認方法

Excel 2019では、セル範囲を選択するだけで、その数値の合計や平均、最小値、最大値、カウントなどが自動でステータスバーに表示されます。次の手順で確認できます。

１．確認したいセル範囲をドラッグして選択します（例：A1からA5の範囲）。

２．Excelのウィンドウの下部にあるステータスバーに「合計」「平均」「数値の数」などが表示されます。

これにより、例えば売上データの合計や平均値をすぐにチェックすることができます。計算式を入力しなくても確認できるため、特に簡単な集計を行う際に便利です。

カスタマイズも可能

ステータスバーに表示される情報は、必要に応じてカスタマイズできます。右クリックで「合計」「平均」「最大値」などのオプションを選択・解除することで、自分に必要な情報だけを表示できるようにできます。

3. オートフィルで連続データを素早く入力する

Excelの「オートフィル」は、連続データを自動で入力できる機能で、手作業での入力を減らし、作業を効率化します。例えば、連番や日付、曜日などのデータを入力する場合に便利です。

オートフィルの使い方

１．最初のセルにデータを入力します（例：セルA1に「1」）。

２．セルの右下の角にカーソルを合わせると、小さな十字の「フィルハンドル」が表示されます。

３．ドラッグして下（または横）に引っ張ると、選択した範囲に連続データが自動で入力されます。

応用：データの種類に応じた連続入力

数字の連番

1, 2, 3, …などの連番を作成できます。

日　　付

特定の日付を選択してドラッグすると、日単位や月単位の連続した日付が自動的に入力されます。

曜日や月

「月」と入力してドラッグすると「火、水…」や「1月、2月…」のように表示されます。

オプションのカスタマイズ

「オートフィルオプション」ボタンを使うと、コピー方法の変更や、指定の単位ごとのデータ連続生成なども可能です[5]。

4. Ctrl キーで複数のセルを一度に選択する

Excelで「Ctrl」キーを使うと、隣り合っていない複数のセルを一度に選択できます。これは、別々の場所にあるデータをまとめて処理したいときに便利です。

選択手順

１．最初のセルを選択します。

２．Ctrlキーを押しながら、追加で選択したいセルをクリックします。離れたセルでも選択が可能です。

３．複数のセルが選択された状態で、色変更やデータ入力、書式設定を一括で行えます。

選択解除方法

一度選択したセルを解除したい場合も、Ctrlキーを押したまま、もう一度そのセルをクリックすると選択解除されます。

この機能を活用することで、作業の効率が格段にアップします。

5. ショートカットで現在の日付や時刻を入力

Excelで現在の日付や時刻を入力するショートカットは以下の通りです。作業効率を上げるため、記録やログ入力に便利です。

１．現在の日付を入力：Ctrl + ;（セミコロン）

押すと選択したセルにその日の年月日が自動的に入力されます。

２．現在の時刻を入力：Ctrl + Shift + :（コロン）

押すとその瞬間の時刻がセルに記入されます。会議の時間記録などに便利です。

使い方の例

たとえば、出勤時間を記録する際に「日付＋時刻」を入れたい場合、日付と時刻のショートカットを組み合わせて入力することで、より効率的に操作できます。

6. データをテーブル形式に変換する

Excelでデータをテーブル形式に変換すると、データ管理や分析が簡単になります。以下の手順でテーブルに変換できます。

手順

１．データを選択する

テーブルにしたい範囲をドラッグして選択します。

２．テーブル化する

リボンメニューの「挿入」タブを開き、「テーブル」を選択します。または、 Ctrl + Tを押して「テーブルの作成」ダイアログを開きます。

３．確認と設定

ダイアログで範囲を確認し、「テーブルに見出しがある」にチェックが入っていることを確認します（データに見出しがある場合）。

テーブル形式の利点

フィルターや並べ替えが容易

列のヘッダーに自動的にフィルターオプションが追加され、データの並べ替えやフィルタリングが簡単です。

スタイル変更

Excelの「テーブルデザイン」タブで、様々なスタイルや配色が選べます。

集計や分析

集計行の追加や、テーブルを基にしたピボットテーブル作成が簡単に行えます。

データをテーブル化することで、更新や検索が効率化され、特に大量のデータを管理する際に便利です。

7. 行や列を一瞬で挿入・削除

Excelで行や列をすばやく挿入・削除するには、ショートカットキーが便利です。次の方法で操作できます。

行や列を挿入する

１．行の挿入

追加したい行の位置を選択し、Ctrl + Shift + +を押すと上に新しい行が挿入されます。

２．列の挿入

追加したい列の位置を選択して同じく Ctrl + Shift + +を押すと、新しい列が左に挿入されます。

行や列を削除する

１．行の削除

削除したい行全体を選択し、 Ctrl + -を押すと行が削除されます。

２．列の削除

削除したい列全体を選択して Ctrl + -を押すと列が削除されます。

マウスでの操作方法

１．行や列の挿入

行または列番号を右クリックし、「挿入」を選択します。

２．行や列の削除

行または列番号を右クリックし、「削除」を選択します。

ショートカットキーを活用することで、特に大量の行や列を挿入・削除する際に時間を節約できます。

（1） セルのデータを素早くコピーする